まず、看護師になるための手順を再確認
国家資格免許である『看護師』『保健師』『助産師』と、都道府県知事免許である准看護師を総称して「看護職」と言います。『看護師』『保健師』『助産師』は国家試験を、准看護師は都道府県の試験をパスして、免許が付与されます。
平成25年度、働いている 看護師 の数は 約153万7000人。近年は病院だけでなく、訪問看護の現場や介護の現場でも活躍! 超高齢社会を迎える中で、看護師のチカラはますます必要とされています。
看護職に就くためには、看護学科のある大学・短大、看護師養成所(看護専門学校など)を卒業し、国家試験の受験資格を得なければなりません。独学での免許取得はできません。
看護学校とか、国家試験とか、教えて!
一口に看護学校と言っても、看護系学校と言われる大学・短大・学校養成所(専門学校)が1043校あります。
※3年制、2年生、5年一貫教育:平成25年度厚生労働省資料より
どの学校も、看護師になるための必要なカリキュラムがあり、国家試験に合格するための学習ができます。
ちなみに、第103回(平成26年2月実施)の看護師国家試験の合格率は89.8%。受験者数58891人中、52900人が合格しました。
※データ出展:厚生労働省
新卒看護師の待遇を教えて!
「看護職は一生勉強」と言われるくらい、卒業後の現場での知識やノウハウの蓄積が大切です。
また、「保助看法」「人確法」という法律の改正により、平成22年4月から、新人看護職員の卒後臨床研修が努力義務化となりました。看護の質向上、医療安全の確保、早期離職防止の観点から、新人看護職員研修は不可欠であり、各病院・施設での実施も努力義務となっています。
命に携わる尊い仕事だからこそ、大変な部分も多いですが、その分、他職種と異なる待遇となっています。
例えばお給料。看護師の初任給は、4年生大学卒で全国平均27万4896円、3年制短大・専門学校卒で26万7899円です。一般的な大学卒の初任給の全国平均は19万8000円(平成25年度:厚生労働省)なので、高い水準と言えます。
30代前半の年収比較でも、一般的な男女平均年収は384万円(平成23年)ですが、正看護師は平均460万円となっているので、比較的安定した職業ともいえます。
看護師の領域はとても幅が広いです。救急の最前線で、例えばドクターヘリに搭乗する看護師もいれば、高齢者に寄り添う看護師もいます。働く領域によって待遇の変化はあります。
近年では、看護領域の中の専門的な知識を持った「認定看護師」や「専門看護師」という認定制度があります。例えば、「がん看護」や「小児看護」など、役割や機能によって専門的な研修を受け認定されます。
また、2014年6月には「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」が成立し、「特定行為に係る看護師の研修制度」が法制化され、将来的に「特定看護師」という領域が確立されます。
※日本看護協会:http://www.nurse.or.jp/ ※認定看護師とは?:http://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cn ※専門看護師とは?:http://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cns