専門学校・大学に進学し、卒業するためには、もちろん学費の負担が発生します。
東京都の看護系専門学校で、入学した年の学費(入学金・授業料・実習日・設備費等含む)の平均が、791,000円という統計が出ています(「平成24年度学生納付金調査」東京都専修学校各種学校協会調べ)。他の分野の専門学校と比べると高くはありませんが、専門学校の多くが2年課程なのに比べて、正看護師の専門学校は3年課程になっていますので、トータルで見るとより学費がかかるということになります。
しかも、学費だけ用意すれば卒業できるわけではありません。まず、入試を受けるための費用として、「受験料」が発生します。また、遠方の学校を受験する場合は、交通費や宿泊費も用意しなければなりません。これらの費用を、「受験費用」と呼び、平成25年度の大学の「受験費用」の平均が22.2万円という統計があります。(※日本政策金融公庫調べ「平成25年度 教育費負担の実態調査結果」より)
また、1校の受験料が3万円~3万5000円(私立大学・一般受験の場合)の学校が多いので、大学を3校受験するだけで10万円近く負担することになります。
これらの「入学前」の費用、また入学金などの入学直後の費用をまかなうためには、一般的に入学が決まってから支給される各種の奨学金ではカバーできないことも多くあります。 (一部の病院奨学金では、入学が決まった際に、入学金が貸与されるものもあります) 入学時の資金に不安がある場合は、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」に代表される教育ローンの利用を検討しましょう。
入学後も、学年の途中の夏と各学年がスタートする春に、授業料や諸経費を納めなければなりません。これらの学費と生活費をまかなっていくためには、膨大な費用が必要になります。受験前に卒業までのマネープランをしっかり立てて、入試に臨みましょう。
マネープランを立てるうえで、自己資金が不安な場合は、日本学生支援機構の奨学金制度や、このサイトで紹介している病院奨学金などが利用できます。これらサポート制度を活用して、ゆとりある有意義な学生生活を送れるように準備をしていくことが夢をかなえる近道です!
- 合格へのCheck Point!
-
- 入学が決まる前にかかる「受験費用」の用意を忘れないようにしよう!
- 学校に納める「学費」以外の費用も見込んで、卒業までのマネープランを立てよう!